最新住宅設備を月額定額料金で利用 東ガス発ベンチャーが新サービス開始

2020年8月7日

【スミレナ】

住宅の新築やリフォーム時には、工事に関わる費用に加え、キッチンやバルスームといった住宅設備の購入も大きな負担になりがち。この常識を覆し、ライフスタイルに合わせて変わる理想の住み方を後押ししようと、東京ガス発ベンチャーとして昨年12月に発足したスミレナが6月、新たなサービスの提供を開始した。

新サービスは、「暮らしの月額定額制サービス」。持ち家の消費者が対象で、ノーリツ、リンナイ、LIXIL、TOTOといった住宅設備メーカー4社の給湯機やコンロなどのガス機器、トイレやバスルームなど水回り設備の最新モデルを、初期費用なし、月々定額料金を支払うことで利用できるようにするものだ。

スミレナの事業モデルイメージ

サービス開始当初の商品ラインアップと月額料金は、「追いだき機能つきエコジョーズ給湯器(ノーリツ)」が1800円、「アレスタお掃除手間なしキッチン(LIXIL)」が9000円、「サザナあったかバスルーム(TOTO)」が7550円など(いずれも10年、120回払いを選択した場合)。リンナイのスマートコンロ「リッセ」は1900円(6年、72回支払い)だ。

高い安心感と割安感 専用の電気料金プランも

料金には、標準工事費用や、不具合時の駆けつけ、修理費用などが含まれており、契約期間終了後は、設備を返却することなくそのまま使い続けることが可能。金利や手数料などを負担する必要がないため、リース契約や割賦購入よりも高い安心感と割安感が得られそうだ。

併せて、同社と同じ東ガス発ベンチャーのヒナタオエナジーが、同サービス専用の電気料金プラン「スミレナプラン」を用意。同プランを契約することで、水回り、玄関の鍵、窓ガラス、電気設備といった暮らしまわりの駆けつけサービス「住まいプレミアサポート」を、追加費用なく利用できる。都市ガスについては、準備が整い次第、専用プランを追加する計画だという。

サービスエリアは、当初は市場に関する知見が蓄積されており需要も大きい関東圏に限るが、ウェブサイトを通じたサービス提供という事業形態の強みを生かし、将来はエリアを限定せずに展開していきたい考えだ。

サービス開始に先立ち、記者会見した酒井陽平社長は、「会社発足時に、契約数50万件、売り上げ400億円という目標を掲げた。その目標達成に向けた具体的な取り組みの第一歩にしたい」と意気込みを語った。