【マーケット情報/9月4日】原油下落、需給緩和感が強まる

2020年9月4日

【アーガスメディア=週間原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落。需給緩和感が台頭し、売り意欲が戻った。ハリケーンに備えて一時停止していた米国メキシコ湾岸の生産および出荷設備は、徐々に復旧している。加えて、米国でガソリンおよび軽油需要が後退したことで、需給緩和感が強まった。特にガソリン需要は、前週比で、5月中旬以来最大の減少幅を記録した。

一方、米国の週間原油在庫は、悪天候による生産停止を背景に減少。また、米ゴールドマン・サックスは、来年の石油需要予測に上方修正を加えた。さらに、米国および欧州の製造業における8月経済指標は回復を見せたが、価格を持ち上げる要因にならなかった。

【9月4日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=39.77ドル(前週比3.20ドル安)、ブレント先物(ICE)=42.66ドル(前週比2.39ドル安)、オマーン先物(DME)=43.92ドル(前週比0.54安)、ドバイ現物(Argus)=43.80ドル(前週比0.31ドル安)