【マーケット情報/9月11日】原油続落、需給緩和で売りが加速

2020年9月14日

【アーガスメディア=週間原油概況】

先週までの原油価格は、主要指標が軒並み続落。需給が緩むとの観測から、売りが優勢となった。

複数の産油国が相次いで、10月積みフォーミュラ価格を引き下げ。スポット需要が減少するとの観測が強まった。また、OPECプラスの8月産油量が、協調減産基準の緩和によって、前月比で増えたことも弱材料となった。

さらに、米国の週間原油在庫統計が増加。ハリケーンで一時停止していたメキシコ湾岸の生産設備および港湾施設の復旧が進み、産油量と輸入が増加した。

ニュージーランドの4〜6月ジェット燃料消費量が前年同期比で減少し、さらに過去最低を記録したことも、価格の重荷となった。また、インドをはじめとした新型ウイルスの感染拡大第二波と、米中関係の悪化も、世界経済減速にともなう石油需要後退の見方を強めた。

【9月11日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=37.33ドル(前週比2.44ドル安)、ブレント先物(ICE)=39.83ドル(前週比2.83ドル安)、オマーン先物(DME)=39.34ドル(前週比4.58安)、ドバイ現物(Argus)=39.14ドル(前週比4.66ドル安)