AI搭載のスマートリモコン 好みの温度にエアコンを自動制御

2020年10月9日

【中部電力ミライズ】

中部電力ミライズは、2018年から提供している家電用のスマートリモコン「ここリモ」に、AI機能を追加した。エアコンの設定温度を利用者の好みに合わせて自動でコントロールする。

AI機能は、データやルールからパターンを見つける機械学習によるもの。機械学習を活用したAI機能を搭載するスマートリモコンは、国内初となる。

ここリモはサービス料無料でスマートホームを実現できる

ここリモは、スマートフォンと連動させて自宅の家電を遠隔操作でき、家電を買い替えることなく手軽にスマートホームを実現するサービス。本体は直径80㎜高さ40㎜の丸みのある円柱形で、360度方向に赤外線を飛ばすため、設置場所の自由度が高い。

専用のスマホアプリをダウンロードしてリモコン登録などの初期設定を行い、スマホからここリモを介してエアコン、テレビ、照明の操作ができる仕組みだ。

従来の主な機能は、①外出先から家電をコントロールする遠隔操作機能、②指定した時刻に家電を操作するスケジュール機能、③エアウィーヴ社と共同で開発し、快適な睡眠のためのエアコンの設定温度を自動でコントロールする快眠コントロール機能、④エアコンの電気代を予測する機能―などがある。

例えば、防犯対策として外出先から照明をオンにするほか、出勤時刻に合わせて登録した家電を一括でオフにできる。朝の慌ただしい時間に照明やエアコンを切り忘れて出掛ける心配がなくなる。

また、快眠コントロール機能では、寝入り時の室温を下げ、最初のノンレム睡眠を深い眠りに誘導し、起床時まで快眠できるよう自動で温度を調整する。

AIが快適空間を実現 20分ごとに自動で操作

AI機能を活用するには、約20時間程度、専用アプリからエアコンの設定温度をこまめに変更し、好みの温度を学習させる。学習後は、AIが20分ごとに好みに合わせて設定温度を自動で調整する。

日常ではエアコンの設定温度を手動で変更するのは面倒だと感じ、快適な温度でなくても我慢しがちだが、AI機能により、リモコンやアプリを操作することなく常に快適な温度が実現する。

既にここリモを購入している利用者は、スマホアプリのバージョンアップでAI機能を利用できる。

そのほか、音声コントロール対応の家電でないと利用できないスマートスピーカーも、ここリモと連携させれば音声コントロールが可能になるといった特長も持つ。

同社は今後も、ICTやIoTを活用し、安心で快適な暮らしに貢献できるサービスを提供する考えだ。