【マーケット情報/10月12日】原油反発、供給減少の観測台頭

2020年10月12日

【アーガスメディア=週間原油概況】

先週までの原油価格は、主要指標が軒並み反発。供給減少の観測が台頭し、買い意欲を強めた。

米国メキシコ湾岸では、ハリケーンDeltaの接近を受け、8日時点で洋上生産設備の92%が操業を停止。輸出港も一部閉鎖している。

また、ノルウェーでは労働ストライキにより、6か所の油田で生産が停止。さらに、アゼルバイジャンとアルメニアの軍事衝突で、周辺地域からの供給が滞るとの不安が強まっていたことも、価格を支えた。

一方、リビアでは複数の油田で生産再開が進んでおり、産油量は6日時点で、日量28万5,000〜30万バレル程度にまで回復している。また、米国の週間在庫統計は増加を示したが、価格を引き下げる要因とはならなかった。

【10月12日現在の原油相場(原油価格($/bl))】 WTI先物(NYMEX)=40.60ドル(前週比3.55ドル高)、ブレント先物(ICE)=42.85ドル(前週比3.58ドル高)、オマーン先物(DME)=42.56ドル(前週比3.51ドル高)、ドバイ現物(Argus)=42.21ドル(前週比3.51ドル高)