【マーケット情報/10月23日原油下落、需給緩和の観測強まる】

2020年10月26日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落。新型ウイルスの感染再拡大と、生産増加の予測で需給緩和観が強まり、売りが優勢となった。

世界各地で新型コロナウイルス感染の第二波が到来し、欧州やイランではロックダウンが再開。経済活動がさらに低迷し、石油需要が減少するとの見方が広がった。

一方、OPECプラスは、来年1月から減産幅を縮小予定。また、リビアの生産量は、19日時点で日量52万5,000バレルまで回復しており、来月下旬頃には日量100万バレルを超える見通し。加えて、カナダ・アルバータ州は12月から、2019年1月以降課されていた減産措置を撤廃。産油量増加の見通しが強まった。

【10月23日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=39.85ドル(前週比1.03ドル安)、ブレント先物(ICE)=41.77ドル(前週比1.16ドル安)、オマーン先物(DME)=42.33ドル(前週比0.08ドル高)、ドバイ現物(Argus)=41.62ドル(前週比0.31ドル安)