電柱位置情報検索サービスを提供 地図上で視覚的かつ容易に検索

2020年11月11日

【中部電力パワーグリッド】

中部電力パワーグリッドは、中部エリアの電柱などの位置情報を地図上で視覚的かつ容易に検索できるサービス「らくモニでんちゅう」の提供を8月から開始した。

電柱などの位置情報は、以前から多くのニーズがあった。電柱等に設備工事を行う配電工事会社や通信工事会社等の事業者がケーブル敷設ルートの選定、設計、工事の施工管理等に利用することや、目立った目標物がない場所において、例えば現場駆け付けに連絡した者の位置を特定するために利用する場合などだ。

らくモニでんちゅうの検索サービスの具体的な主要機能は、①電柱番号や住所から電柱位置の特定(対象データは300万本、年2回データを定期的に更新)、②ストリートビューなどの画面で現地状況の確認、③電柱位置までの経路案内、④電柱位置のメール情報共有、⑤引込線亘長の確認など、指定したポイント間の直線距離測定、⑥地図上へのメモ情報の記録―が挙げられる。

「らくモニでんちゅう」六つの主要機能

アップル・グーグルに対応 優れたセキュリティー対策

また、アップル社のiOS、グーグル社のアンドロイドを搭載したパソコン、タブレット、スマートフォンや、インターネットエクスプローラー(IE)、クロームなど汎用性の高いブラウザで利用可能だ。さらに、このサービスはデータを端末に持たないので、端末紛失時のデータ漏洩がなくセキュリティー面で優れている。

サービスは、東京電力パワーグリッドとKDDIの出資会社TEPCO光ネットワークエンジニアリングが関東エリアでサービス提供する地図サイトの持つ機能を有効活用した現地確認・出向支援システム「アットサーチ」を利用する。電柱位置情報を地図サイト上に表示することで、事業者は、電柱位置などを特定するだけでなく、現地画像を利用した電柱周囲の状況の確認や電柱位置までの経路案内など、便利な機能をまとめて利用することができる。

サービス料金は月額1800円/ID(初期費用1800円が別途必要)と格安。また、事業所や変電所でもサービスへの対応が可能だという。IoTが進展する中、同社は、デジタル社会の多様なニーズに応えるため、今後もエネルギーインフラを活用するサービスの提供に注力していく意向だ。