【マーケット情報/10月30日原油急落、コロナウイルス感染再拡大で売り加速】

2020年11月2日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み急落。新型コロナウイルス感染再拡大による需給緩和観が強まり、売りが加速した。

新型ウイルス感染拡大の第二波を受け、フランスが30日から、1か月のロックダウンを開始。ドイツも11月2日から移動制限を導入し、経済活動の縮小、および石油需要後退に対する懸念が、価格を一段と下押した。米国でも、ガソリン消費の中心地である中部で、感染者が急増している。

需要低迷の観測が強まるなか、リビアでは26日、El Feel油田のフォースマジュール解除を以って、全ての油田と輸出設備が再稼働となった。また、米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表する国内石油ガス採掘リグの稼働数は、7週連続で増加。相場へのさらなる重荷となった。

【10月30日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=35.79ドル(前週比4.06ドル安)、ブレント先物(ICE)=37.46ドル(前週比4.31ドル安)、オマーン先物(DME)=37.65ドル(前週比4.68ドル安)、ドバイ現物(Argus)=37.17ドル(前週比4.45ドル安)