【マーケット情報/11月6日】原油反発、需給逼迫観が台頭

2020年11月9日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み反発。需給の引き締まりを意識した買いが優勢となった。

OPECプラスが、来年1月からの増産予定を6か月延期する可能性を示唆。また、米国では、週間在庫統計が減少。ハリケーンZetaの接近で、生産が一時停止していたことが背景にある。

一方、中国政府は、民間企業による来年の原油輸入枠を拡大する計画。需要増加への期待感が、価格を支えた。

ただ、新型コロナウイルスが再び猛威を振るっており、フランス、ドイツに続いて、英国がロックダウンを再開。イランもロックダウンの延長を決定し、経済活動の停滞にともなう石油需要の低迷に懸念が再燃。価格上昇を幾分か抑制した。

【11月6日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=37.14ドル(前週比1.35ドル高)、ブレント先物(ICE)=39.45ドル(前週比1.99ドル高)、オマーン先物(DME)=40.94ドル(前週比3.29ドル高)、ドバイ現物(Argus)=40.33ドル(前週比3.16ドル高)