【マーケット情報/11月13日】原油続伸、ワクチンに対する楽観が強材料

2020年11月16日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。新型コロナウイルスに対するワクチンに期待が高まったことが、価格を支えた。

米国の製薬会社PfizerとドイツBiotechが、共同開発しているワクチンが高い有用性を示したと発表。新型ウイルスの感染拡大が収束に向かい、石油需要が回復するとの楽観が台頭した。

ただ、世界では感染者数の増加が続いている。また、国際エネルギー機関はワクチンの効果に悲観的で、来年の石油需要予測を下方修正。さらに、米国の金融会社ゴールドマンサックスは、リビアの増産と、冬季の感染拡大で、来年も需給緩和が続くと予想しており、価格の上昇が幾分か抑制された。

【11月13日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=40.13ドル(前週比2.99ドル高)、ブレント先物(ICE)=42.78ドル(前週比3.33ドル高)、オマーン先物(DME)=43.49ドル(前週比2.55ドル高)、ドバイ現物(Argus)=42.93ドル(前週2.60ドル高)