【マーケット情報/4月16日】原油上昇、需要回復への期待高まる

2021年4月19日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油市場はすべての指標が前週から上昇。中国経済の回復と原油需要が上昇するとの見通しが価格を持ち上げた。

中国は、今年1〜3月の経済成長が昨年同期比18.3%高となり、少なくとも1992年以来の急成長だったと報告。これを背景に、同国の2021年原油消費量は、昨年を2.8%上回る1,518万バレルに達すると研究機関が発表した。

また、英国は12日、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした経済活動の自粛を緩和。石油輸出国機構(OPEC)および国際エネルギー機関はワクチン接種の増加やそれに伴う経済活動の活性化を背景に、今年の原油需要予測を上方修正している。市場では、需要の高まりから価格が上昇すると予想する参加者が多かった。

米国原油在庫が大幅に減少したことも価格上昇の支えになっている。

【4月16日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=63.13ドル(前週比ドル3.81高)、ブレント先物(ICE)=66.77ドル(前週比3.82ドル高)、オマーン先物(DME)=65.26ドル(前週比4.19ドル高)、ドバイ現物(Argus)=65.19ドル(前週比4.19ドル高)