【マーケット情報/5月28日】原油上昇、需給逼迫観で買いが優勢

2021年5月31日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み上昇。供給減少と需要回復で、需給の引き締まりを意識した買いが優勢となった。

イラン外相が、核合意の復帰を巡る問題の早期解決に、懐疑的な見方を示した。これにより、米国の経済制裁は続き、イラン産原油の供給回復は見込めないとの悲観が台頭した。さらに、米国の週間在庫統計は前週から減少し、過去5年の平均を2%程度下回った。

また、21日までの一週間における米国ガソリン需要が、新型ウイルス感染拡大前である2020年3月中旬以来の最高を記録したことも、買いを誘った。加えて、米国および英国の景気指数が改善を示したことで、経済回復にともなう石油需要増加への期待が高まった。

【5月28日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=66.32ドル(前週比2.74ドル高)、ブレント先物(ICE)=69.63ドル(前週比3.19ドル高)、オマーン先物(DME)=67.72ドル(前週比4.47ドル高)、ドバイ現物(Argus)=67.92ドル(前週比4.49ドル高)