【マーケット情報/2月11日】原油続伸、供給不足感さらに強まる

2022年2月14日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。供給不足感が一段と強まり、買いが優勢となった。米国原油を代表するWTI先物は、11日時点で93.10ドルを付け、2014年9月末以来の最高価格を記録。また、北海原油の指標となるブレント先物も94.44ドルとなり、前週に続き、2014年10月初旬以来の高値となった。

ロシアのウクライナ侵攻の可能性が一段と高まり、情勢が緊迫化。米国の対ロシア経済制裁発動と、それにともなうロシア産原油供給の急減が危惧されている。

供給不安に加え、OPECプラスの生産不足に対する見方も広がっている。国際エネルギー機関(IEA)によると、OPECプラスの1月産油量は、目標を日量90万バレル程度下回った。IEAは、一部加盟国の増産が追い付かず、生産が計画を下回る傾向が続くと予測している。 米国の週間在庫が減少したことも、需給逼迫感を強めた。米エネルギー情報局が発表した先週の国内原油在庫は4憶1,039万バレルとなり、2018年10月中旬以来の最低を記録した。

【2月11日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=93.10ドル(前週比0.79ドル高)、ブレント先物(ICE)=94.44ドル(前週比1.17ドル高)、オマーン先物(DME)=90.47ドル(前週比0.18ドル安)、ドバイ現物(Argus)=90.14ドル(前週比0.25ドル高)