【四国電力 本永社長】総合エネルギー事業で新しい価値の創造目指しグループ全体の成長へ

2022年7月1日

グループを持続的成長 総合エネ事業を展開

志賀 3月に公表した「おきでんグループ中期経営計画2025」についてどうお考えですか。

本永 「おきでんグループ中期経営計画2025」では、持続的な成長曲線を築いていくために、利益目標を電気事業とグループ事業でポートフォリオを分けています。電気事業の将来については、人口の伸びなどを踏まえると、以前ほどの成長は難しいとみています。 しかし電気事業の経常利益はこれまでの70億円から25年には80億円へ伸ばしていくことを目標にしています。一方、現在のグループ事業の経常利益は20億円程度です。これを倍増して40億円にすることが沖電グループの持続的成長につながります。

志賀 中期経営計画には具体的な数字が並んでいますが、これまでと異なる部分はどこでしょうか。

本永 中期経営計画のタイトルに「おきでんグループ」と初めて付けました。将来にわたり持続的な成長を成し遂げていくために、グループ一丸となって行動していこうという思いで策定しています。

志賀 今後はどのような事業の展開を考えていますか。

本永 グループ事業では、総合エネルギー、建設・不動産、情報通信、生活・ビジネスサポートの四つの事業領域を展開していきます。その中でも総合エネルギー事業(ガス・ESP事業、再生可能エネルギー事業)が中心になります。
 沖縄はコロナ禍で経済が停滞していますが、いずれまた復活するとみています。建設業などの需要も増え、グループ事業の成長につながると考えます。さらにキャンプ・キンザーや普天間飛行場などの米軍基地の返還により、広大な土地の再開発が進めば、エネルギー需要も生まれます。エネルギー市場の競争は激化していますが、グループの総合力を結集して、電気とガス両方を提供できる強みを最大限に生かし、最適なエネルギーを提供することで、総合エネルギー事業を長期にわたって展開していきます。

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