【東邦ガス 増田社長】持続可能な社会の実現と中部地区のさらなる発展に技術とサービスで貢献する

2021年8月1日

エネルギー市場競争の激化と脱炭素社会実現に向けた大きな政策転換―。事業を取り巻く環境が激変する中で社長に就任した。生き残りの鍵を握るのは、やはり「技術」。「技術畑」出身社長の手腕に期待がかかる。

ますだ・のぶゆき 名古屋大学大学院工学研究科(機械工学専攻)修了。
1986年4月東邦ガス入社。取締役常務執行役員、取締役専務執行役員などを経て
2021年6月28日社長に就任。

志賀 6月28日に社長に就任されました。まずは抱負をお聞かせください。

増田 2017年の都市ガス小売り全面自由化から4年目を迎え、業界を取り巻く環境は激変しています。電力を含めたエネルギー市場競争は激しさを増していますし、22年4月には導管部門の法的分離が控えています。

 昨年来の新型コロナウイルス禍に伴い、業務やサービスのデジタル化が急速に進んでおり、そうした新しい技術を活用したサービスの開発競争も始まっているのに加えて、菅義偉首相が掲げる50年カーボンニュートラル実現という政府方針に、事業を適合させていかなければなりません。こうした激動期に社長を任されたことに、責任とやりがいを感じているところです。

志賀 大学院では機械工学専攻されたとのことですが、東邦ガスに入社されたきっかけは何でしたか。

増田 当時は、現在のように就職活動らしいことをするわけではなく、先輩社員に話を聞く機会があり入社を決めました。とはいえ、就職するからには世のため人のためになるような仕事がしたいと考えていたので、その希望に沿う会社であることは大きな決め手になったと思います。その時先輩に「東邦ガスは人をとても大事にする会社だからいいぞ」と言われまして、実際その通りで入社してからも本当にファミリーのような会社だと感じました。

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